原発性胆汁性肝硬変:中年期以降の女性に多くかゆみと黄疸が現れる
- 肝臓病の種類と原因と治療法
原発性胆汁性肝硬変:中年期以降の女性に多くかゆみと黄疸が現れる
原発性胆汁性肝硬変は、今日でも、その原因ははっきりとわかっていません。胆管の炎症を起こす原因として自己免疫性疾患の関与も考えられていますが、よくわかっていません。自己免疫性肝炎と比較してみると、どのような病気かがわかりやすいかもしれません。
原発性胆汁性肝硬変の特徴
細い胆管の炎症のため、胆汁(タンジュウ)をうっ滞(血流などが静脈内などに停滞した状態)させます。中年期(45〜64歳)以降の年代になってからかかる患者さんが多く、患者さんのおよそ9割が女性であることも特徴的です。
原発性胆汁性肝硬変の症状
皮膚の強い痒み(カユミ)と黄疸(オウダン:身体にビリルビンが過剰にあることによって眼球や皮膚といった組織や体液が黄色く染まる状態)が特徴です。多くは、黄痘が出る前にかゆみを感じます。自覚症状が全くない場合もあります。
原発性胆汁性肝硬変の治療法
対症療法が主体で、かゆみには抗ヒスタミン剤やコレスチラミンが有効です。これに加え、ウルソの薬物療法で症状はかなり改善されることもわかっています。長い経過のあとに肝硬変(カンコウヘン)に進行することが多い難病です。欧米では、原発性胆汁性肝硬変が進行している症例に対して肝移植が行われています。
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@ 自己免疫性肝炎 A 原発性胆汁性肝硬変
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