肝臓の症状と病気の予防
肝臓病 肝臓病 肝臓病 肝臓病 肝臓病 肝臓病
 肝臓 > 仕組みと役割 > 肝臓の代謝機能:人体が必要とする物質を生成する サイトマップ
肝臓病の種類
ウイルス性肝炎主な原因
  [1]急性ウイルス性肝炎
  [2]慢性肝炎

 @A型肝炎診断・治療方法

 AB型肝炎診断・治療法

 BC型肝炎診断・治療方法
       ≫ 感染原因・経路
   ・インターフェロン問題点

 CD型・E型肝炎診断・治療法
   【注意】E型肝炎の劇症化

劇症肝炎

肝硬変診断・治療法

アルコール性肝障害種類
  @ アルコール性脂肪肝
  A アルコール性肝線維症
  B アルコール性肝炎
  C アルコール性肝硬変

脂肪肝診断・治療法
      ≫特徴と原因

薬物性肝障害診断・治療法

自己免疫性肝障害
  @ 自己免疫性肝炎
  A 原発性胆汁性肝硬変

肝ガン診断・治療法


肝臓病の合併症の種類
 ・腎臓病の合併

 ・心臓病の合併

 ・糖尿病の合併

 ・胃・十二指腸潰瘍の合併

 ・胆のうの病気の合併

 ・甲状腺の病気の合併

肝臓の代謝機能:人体が必要とする物質を生成する

- 肝臓の仕組みと役割の特徴

 

肝臓の代謝機能:人体が必要とする物質を生成する

 我々人間が生きていくためのエネルギーは、毎日の食生活からとり入れていますが、そこに肝臓が関与していることは意外と知られていないことですよね。栄養素が人の体のエネルギーとなっていくには、実は肝臓が大きな働きを果たしているということをここでは学習していきましょう。

食べ物の栄養分を加工・処理(代謝機能)し、体内へと送り出す

 我々人間が口にする食物には、ご周知のとおりさまざまな栄養素が含まれているのですが、食物がそのままの形では、人間の身体では利用することができません。門脈(モンミャク:肝臓に向かう部分の門脈は特に『肝門脈』とも呼ばれ、消化管から吸収した栄養分を運ぶ補給路となる重要な血管)から肝臓(カンゾウ)に入った栄養分は、肝細胞の働きで、体の各部分が必要としている物質に作りかえられます。
 肝臓のこうした働きを「代謝(タイシャ)」といい、肝臓は、糖質、たんぱく質、脂質など、何種類もの栄養素の代謝を行っています。作りかえられた物質は、体内の状態に応じて一時的に貯蔵されたり、血液中に送り出されたりします。

「糖質の代謝」:体の各組織にエネルギーを供給する

糖分の代謝

 ご飯、パン、麺類、お菓子、果物(クダモノ)などに含まれる糖質は、腸でブドウ糖に分解された後に、腸管から吸収されて肝臓(カンゾウ)に運ばれていきます。そこでグリコーゲン(Glycogen)に作りかえられ、大部分はエネルギー源として利用されますが、一部は肝臓内に蓄えられます。そして、血糖(ケットウ)が低下したときなどに再びブドウ糖の形に作られ、必要量だけ血液中に放出されます。このように、肝臓は体の機能が円滑に働くために欠かせないエネルギーの供給と、血液中の糖分の調節という重要な働きをしています。
 ちなみに、血液の中に溶け込んだブドウ糖を「血糖(ケットウ)」と呼びます。そして、その濃度を血糖値と呼んでいます。体内でのブドウ糖の運搬は、血液によって行われるのです。健康な状態では、血糖値は常に一定に調節されております。この調節を担っているのが、数種類のホルモンなのです。
 例を挙げますと、血糖が低くなった場合には、グルカゴンやアドレナリン、コルチゾールなどといったホルモンが作用して、血液の中にブドウ糖を供給するように働きます。肝臓(カンゾウ)に蓄えられたグリコーゲンが再びブドウ糖に変わるように作用するのです。

  • 【参考】「血糖値」とは:血糖値は、mg/dlの単位であらわされます。つまり、1dlの血液の中に何ミリグラムのブドウ糖が含まれているのかを示すのが血糖値ということです。


「たんぱく質の代謝」:アミノ酸をタンパク質に変える

タンパク質の代謝

 肉や卵、大豆などから摂取されるタンパク質は、消化酵素によってアミノ酸に分解され、肝臓に達します。アミノ酸は、肝臓の一個一個の肝細胞で人間の体に合ったタンパク質に作りかえられます。この肝細胞では、肝細胞自身の組織蛋白(タンパク)も含め、さまざまな種類のたんぱく質が合成されますが、代表的なのは「アルブミン」と「血液凝固因子」です。
 そして、アルブミンは、血管から水がしみ出すのを防ぐ働き、血液凝固因子は、出血したときに血を固める働きがありますが、肝臓病が進んでこれらが作られなくなると、腹水や浮腫み(ムクミ)が起こったり、血が固まりにくくなったりする症状が起こってきてしまいます。

「脂質の代謝」:脂質をコレステロールなどに合成する

脂質の代謝

 食物中に含まれる脂質は、腸で「脂肪酸」と「グリセロール」に分解され、腸管から吸収されます。そして、門脈またはリンパ管を通って肝臓に運ばれ、ここでコレステロールやリン脂質、中性脂肪に合成されて、再び血中に放出されます。そして、その一部は、脂肪酸が分解されて、エネルギーとなることもあります。これに加え、炭水化物でも、エネルギーとして消費されない余分なものは、肝臓内で中性脂肪に変えられ、体内の脂肪組織に貯蔵されます。


≫次の記事「肝臓の解毒作用:人体にとって有害な物質を無害化して体外へ」へ

◆「肝臓の仕組みと役割」の関連記事一覧◆
 ・ 仕組み:@位置と形態 A仕組み:肝細胞
 ・ 役割・機能:@働き「代謝・解毒・合成」
         A代謝機能 B解毒作用 C胆汁の合成

◆「肝臓病の種類」のお勧め記事一覧◆
 ・ウイルス性肝炎主な原因
   [1]急性肝炎  [2]慢性肝炎  [3]劇症肝炎
   各肝炎の特徴@A型 AB型 BC型 CD型E型
 ・肝硬変 ・脂肪肝 ・肝ガン ・薬物性肝障害
 ・アルコール性肝障害
   @ アルコール性脂肪肝  A アルコール性肝線維症
   B アルコール性肝炎    C アルコール性肝硬変
 ・自己免疫性肝障害
   @ 自己免疫性肝炎     A 原発性胆汁性肝硬変

◆肝臓の仕組みと役割の特徴◆
 ・肝臓の位置と形態:右上腹部に位置する人体内の最大の臓器
 ・肝臓の仕組み:集団を形成して肝臓の働きを担う肝細胞
 ・肝臓の働き:働き者の臓器である肝臓の多彩な機能「代謝・解毒・合成」
 ・肝臓の代謝機能:人体が必要とする物質を生成する
 ・肝臓の解毒作用:人体にとって有害な物質を無害化して体外へ
 ・肝臓での胆汁の合成:消化・吸収・排泄に不可欠な『胆汁』の生成
呼吸器・肺機能の症状と病気
 ・咳(せき)と痰(たん)
 ・乾いた咳(痰が絡まない咳)
 ・湿った咳(痰の伴なう咳)
 ・咳失神(せきしっしん)
 ・痰が絡む
 ・黄色い痰(半透明・緑・赤色の痰)
 ・血痰(喫煙者の場合)
 ・息切れ(呼吸困難)
 ・喘鳴(ぜんめい)
 ・いびき

 ・肺ガン 
 ・風邪症候群
   @普通感冒 Aインフルエンザ
   B急性気管支炎
 ・肺炎 ・気管支ぜんそく
 ・間質性肺炎(肺線維症)
 ・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
   @慢性気管支炎 A肺気腫
 ・気管支拡張症
 ・肺結核  ・自然気胸
 ・睡眠時無呼吸症候群
 ・呼吸不全  ・肺塞栓症
 ・肺水腫 ・肺高血圧症

関節・筋肉の症状と病気
@腰や背中の症状の病気
 ・腰が痛い
 ・背中が痛い
 ・背骨が曲がる(姿勢の異常)
A首や肩の症状の病気
 ・首・肩こりが酷い
 ・首・肩が痛い(動かせない)
B上半身・全身の症状の病気
 ・腕が痛い(力が入らない)
 ・手指が痛い(手足が痺れる)
 ・手指がぎこちない
 ・手足が脱力・麻痺する
C下半身・全身の症状の病気
 ・脚が痛い
 ・お尻から脚への放散痛・痺れ
 ・歩きにくい(長く歩けない)
 ・股関節が痛い(歩けない)
 ・骨折しやすい
D膝・膝関節の症状の病気
 ・動くと膝が痛い(可動時痛)
 ・安静時も膝が痛い(安静時痛)

腰椎(腰痛症)の病気

頚椎・胸椎(背骨の首)の病気




関節リウマチ
関節リウマチやリウマチ性疾患に関連した病気の自覚症状や診断方法・最新の治療方法をまとめた医療サイト
koshiitai.com/rd

虫歯・歯周病
歯が痛む・歯がしみるなどの症状から、虫歯・歯周病などの原因・治療法などを解説した医療サイト
hagaita.com

股関節の痛み
変形性股関節症やヘルニアなど、股関節の痛みが生じる病気や診断法・治療法を説明する医療サイト
koshiitai.com/kokan

喘息(ゼンソク)
喘息(ゼンソク)に関して、発作などの対策や予防法・治療法を解説した医療サイト
sekitann.com/zensoku

禁煙の対策
タバコ(喫煙)の害に関しての情報や禁煙の方法、コツや各種の病気に与える悪影響などを解説した医療サイト
sekitann.com/kinen

甲状腺の病気
甲状腺の機能異常(バセドウ病や橋本病、甲状腺のガンなど)の各種診断法や治療法、主要な症状、豆知識などをまとめた医療サイト
koujousen.net

胃十二指腸潰瘍
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、その他の消化性の疾患などの各種診断法や治療法、主要な症状、豆知識などをまとめた医療サイト
nodoita.com

めまいの悩み
メニエール病や血圧性の疾患など、目眩(メマイ)を引き起こす病気の特徴や原因、診断方法や治療法などを解説した、耳鼻科や脳外科に渡った医療情報まとめサイト
nannchou.com/memai

本サイトのご利用について
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ inserted by FC2 system