D型・E型肝炎（ウイルス性肝炎）の診断・治療法
- 肝臓病の種類と原因と治療法
D型・E型肝炎（ウイルス性肝炎）の診断・治療法
D型肝炎もE型肝炎も、日本国内で感染することはまずありません。国内での感染といった点では安心といえますが、海外で感染することもあるので、海外旅行をする人は十分な注意が必要です。
特にD型肝炎の場合には、ウイルス感染すると必ずB型肝炎も併発するので、重症化しやすく、HBキャリアの患者さんが感染すると急激に悪化します。「劇症肝炎」に進むこともあり、慢性（急激な症状の変化ではなく、症状が長引く状態）化しやすいので、要注意と言えるでしょう。
D型・E型肝炎の治療法は、D型・E型肝炎ともに、ほかのウイルス性急性肝炎と同様に安静が第一です。重症の場合は、「血漿交換法（ケッショウコウカンホウ）」が必要になることもあります。これについては、当サイトの劇症肝炎のページでも述べますが、肝機能が低下したことによって毒素がたまった血漿（ケッショウ）を、新しい血漿と交換する方法です。E型肝炎は、妊婦が感染すると危険な状態になることがありますが、それ以外は、一過性の急性肝炎で終わるのが一般的です。
- D型肝炎の症状の特徴
：１～６か月の潜伏期間のあと、急性肝炎の症状が現れます。B型とD型肝炎を併発するため、重症化しやすいです。慢性化することもよくあります。
- D型肝炎の治療法
：他の急性肝炎と同様の治療法が行われます。
- E型肝炎の症状の特徴
：２～９週間程度の潜伏期間のあと、一時的な急性肝炎の症状として現れます。慢性化はしません。
- E型肝炎の治療法
：安静が治療の中心です。一般的に言って、１カ月くらいで治ります。
- 【参考】「血漿交換」について
：血漿交換というのは、肝臓の働きが悪くなったために血漿中に毒素がたまり、そのままでは死亡してしまうため、血漿だけを健康なものと交換するものです。
◆「肝臓病の種類と原因と治療法」のおススめ記事◆
・ウイルス性肝炎 ≫ 主な原因
［1］急性肝炎 ［2］慢性肝炎 ［3］劇症肝炎
各肝炎の特徴①A型 ②B型 ③C型 ④D型E型
・肝硬変 ・脂肪肝 ・肝ガン ・薬物性肝障害
・アルコール性肝障害
① アルコール性脂肪肝 ② アルコール性肝線維症
③ アルコール性肝炎 ④ アルコール性肝硬変
・自己免疫性肝障害
① 自己免疫性肝炎 ② 原発性胆汁性肝硬変
◆「肝臓病の合併症の種類」のおススめ記事◆
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・心臓病 ・糖尿病
・胃・十二指腸潰瘍 ・胆のうの病気
・甲状腺の病気
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